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第19話 崩落の砂 残されし絆は

あらすじ・1
ペダン軍が撤退した今、
大陸に残る脅威はナバール軍のみ。
ロジェたちは砂漠の要塞にて
決着をつけようとしていた…。


 

砂の要塞ナバール

ペダン軍が前触れもなく
撤退した事により、孤立した
ナバール軍は各国の手痛い反撃に
さらされた。

首領オウルビークス亡き後、
ナバールで指揮を取る
名将フレイムカーン。

彼をもってしても傾いた選曲を
打開する事は出来ず、
衰弱しきったナバール軍は
ついに撤退を決意した。

ファルコンは、ナバール軍が
武装して立てこもっている
砂の要塞へみずから出向き、
父、フレイムカーンを説得する。


フレイムカーン
よくきたな、ファルコン。


ファルコン
父上…、いえ、
フレイムカーン殿。
もうこれ以上、無益な戦いは
おやめください。
ペダンのよこしまな計画に
ついては、もう御存知なはず。


フレイムカーン
言うな、ファルコン。
いまさら後戻りはできぬ。
オウルビークス1人に責を
負わせて、このまま戦いを
やめにするわけにはゆかぬ。

ファルコン
し、しかし…!


フレイムカーン
理屈は抜きだ。
いずれお前とも決着を
つけねばならぬのだ。
行くぞ、ファルコン!

ファルコン
父上!!


※戦闘開始

 


 

※フレイムカーン撃破
フレイムカーン
うぐっ…!
しくじったか…!
一時撤退する…!


※フレイムカーン復帰
フレイムカーン
ふぅぅぅ…。
まだだ!
ナバールはまだ終わらん!

    ※ファルコン瀕死
    ファルコン
    ぐぅ…、
    ここで私が倒れるわけにはッ…!

    ※ファルコン戦闘不能
    ファルコン
    父上…、
    ナバールは……平和を…。


    フレイムカーン
    ファルコン…、
    我が娘よ。
    安らかに眠るがいい。




※ボルドーン撃破

ファルコン
フレイムカーン殿…
ここまでです。


※戦闘終了

 


 

フレイムカーン
終わったな。
我らが野望も…、
ナバールの悲願も、ここに
ついえたというわけか…。


ファルコン
ナバールは、誇り高き砂漠の民。
元通りの生活に戻るだけ
ではないですか。
それに…、他の国の人々とも、
あゆみよれる日が、いつかきっと
くるはずです。


フレイムカーン
砂漠の放浪の民に戻るか…。
フッ…、仕方あるまい。

して、ファルコン…。
お前たちは?


ファルコン
私は一族を捨てた身…。
もうここには戻れませぬ。
親子3人、どこか世界の片隅で
生きてゆきましょう。
…この戦いが終った後も、
まだ無事でいられたなら。


フレイムカーン
そうか…。


ファルコン
フレイムカーン殿…、
いや、父上。
ひとつだけ、お願いが
あります。


フレイムカーン
なんだ?


ファルコン
もし、私の身に何かあった
ときは、どうか息子、
ホークアイのことを…


フレイムカーン
言ったはずだ。
一度、一族を裏切った以上、
もはや父でも、娘でもない、と。

ファルコン
承知しております。
ですが、私の、ただ一度の…
最後の願いです。
どうか…。


フレイムカーン
我が娘がナバールを離反した時…
我が孫は死んだ。


ファルコン
……。


フレイムカーン
…その後、孤児を拾って
育てた所で、ナバールの掟に
背く事にはなるまい…

よかろう。
そのときは、ホークアイは
私が引き取って育てよう。
約束する。
どこの馬の骨とも知らぬ、
孤児として、な。


ファルコン
父上…!
ありがとうございます!


※深く頭を下げ、去るファルコン

フレイムカーン
……死ぬでないぞ。

 


 

※ローラント城、獣王城、フォルセナ城、アルテナ城を回る

ナバール軍をうちやぶった後、
一気に各国を解放していくロジェたち、連合軍。
だが、ペダン軍に占領された城や街には、
ペダン兵の姿はなかった。
ただ、各国に設置された黒い鏡だけが、
不思議な力で守られ、誰も寄せ付けずに、
ひっそりと一行を見下ろしていた…。

テケリ
ここもだれも、いないで
ありますよー。
みんな、どこ行っちゃった
でありますか?


ロジェ
フォルセナにも、ローラントにも
そして、ここ、アルテナにも
ペダン兵の姿がない…。
本当に、そのまま消えてしまった
みたいだ…。


キュカ
チッ、
まるで、今までの出来事が全部、
悪い夢だったみてーで
気味がわりぃ。

ユリエル
島国のペダンが、大陸の五大国
すべてを占領し、統治していく
ことなど、どだいムリな話。
今回の戦争における彼らの
目的は、はじめからそこには
なかったということでしょうか…?


ジェレミア
Ψ計画…、
各地に残された、この黒い鏡か。


ユリエル
ええ…。
おそらくはこの鏡が、
今回の件の全てのカギを
握っているはずです。

ロジェ
エジーナの、黒い鏡…。

 


 

だが、この後、ペダンへの対応に
関して、各国の足並みは乱れる
こととなる。

すぐさまペダンにおもむき、
Ψ計画を中止させたいロジェたち。
国の復興を優先させたい国。

ロジェたち、ペダン造反部隊と
彼らとともに戦った仲間たちは
高まっていく反戦ムードの中で
次第に浮き上がり、焦りを
覚え始めるのだった。

そして、ついにしびれを切らした
ロジェたちは、自分達だけで
ペダンへ乗り込んで行く事を決意し、
ローラント山のはるか頂を目指す。
伝説の守護精霊に会うために。

ロジェ
そんなあてがあるなら、
もっとはやく言ってくれれば
いいのに…。
そうすれば、先の戦いだって
もっと楽になったのに。


ノーム
そういうな…。
できれば、さけたかったのじゃよ。
守護精霊を、戦いの場に引きずり
だし、お前さんたちの殺し合いの
道具にするような真似は…。


ロジェ
……。


ノーム
だが、ことは、単に人間同士の
争いのレベルではなくなって
おるようじゃ。


(終)


あらすじ・2
ペダン軍が撤退した今、
大陸に残る脅威はナバール軍のみ。
砂漠の要塞にて、ナバール軍を
率いるフレイムカーンとの戦い。
ファルコンとの親子の戦いに決着
がつき、ナバールは休戦すること
となった。
そして、親子のかすかな絆は
つながった…。