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第27話 祈りの彼方


あらすじ・1
ついに黒き滅びの母神と
向かいあったロジェたち。
世界の命運をわける
最後の戦いが始まった…。


 

カオスオーシャン

※滅びの母神へと変貌したバジリオス

ロジェ
あれが、混沌の破壊神…
滅びの母神か…。


キュカ
ハン、こりゃ後でたっぷり追加
ボーナスをはずんでもらわなきゃ
割に合わねえな。


テケリ
どこからでも、かかってくるで
あります。
手加減も忘れずにひとつ!
なのです。


ジェレミア
神だろうが悪魔だろうが
容赦はしないぞ。


ユリエル
行くとしましょう。
他に、道はありません。


※母神が複数現れる

キュカ
おい、こりゃあ…。
もしかして、絶体絶命ってヤツか?

ジェレミア
フン、思う存分暴れられて
かえって好都合じゃないか。


テケリ
うきょきょきょきょきょ!
ももももう、わわわ笑うしか
ないであります!

ユリエル
各個撃破していく以外
ないでしょう。
マナの女神よ…
我々を護りたまえ…!

※戦闘開始

 


 

※母神(偽)を倒す
キュカ
なんだ?
図体はでかいくせに
ずいぶんとあっけねーな。

ユリエル
…違う。
これは、幻覚のようです!
どこかに、本物の滅びの母神が
いるはずです!
探し出しましょう!

ロジェ
これは…トレントの実?
さっきのやつを倒したら
落ちてきたぞ…?


キュカ
もしかして、エジーナの鏡…
いや、アニスの鏡が、ガイアや
トレントのちからを吸い取って、
バケモノを作り出して
いるんじゃねーのか?!

ジェレミア
敵を倒したことで、それが
元の姿に戻ったというわけか…
だとすれば、これは
資源を集めるチャンスだな。
有効に活用させてもらうことにしよう。



※母神(本体)の体力が減る
ユリエル
滅びの母神が弱ってきたようです!
ですが、何が起きるかわかりません。
気を抜かないように!


※母神(本体)を倒すと、更に変身する。
ロジェ
母神が…変身した!?
アニスの影響力が
強まっているのか…?!


※鏡が3つあると、カタストロフィ発動
テケリ
い、いまのは…?!


キュカ
くっ、マジかよ…。
このままじゃ、全員
がん首そろえて
あの世行きだぜ…!


ジェレミア
…どうやら、あの鏡が
アニスのちからを増大させて
いるようだな…。
早いとこ、あの鏡をなんとかしないと
大変なことになるぞ…。

ユリエル
…ロジェ!
マナの聖剣ならなんとか
できるかもしれません!
マナの聖剣で、鏡を…!

※条件変更

※黒き滅びの母神の体力を0にする
ユリエル
アニスの呪いが
薄まってきたようです!
もう少しです。
がんばって!


キュカ
なんだ、ありゃ!?


ジェレミア
傷が…再生してるぞ!


テケリ
これじゃ、キリがないで
ありますー!


ロジェ
クソッ、いったい
どうすれば、いいんだ!?
このままじゃ…!


ユリエル
……。


※ユリエルの前に、セシリアが現れる


…り…エル…

ユリエ…ル…。

ユリエル
…!?
この声は…
セシリア!?


セシリア
聖剣を…。
マナの聖剣で、
アニスの鏡を…。


ユリエル
……!
しかし、どうして
それを、私に…?
かまわないのですか
私たちが滅びの母神を
倒してしまっても…?


セシリア
私は…
母になりたかった。
失われた、あの子の……。

そのこころのすきをつかれ
鏡に魅入られて…
人の子を喰らう
鬼となってしまった。


ユリエル
いいえ…。
2年前にあなたを
引き止める強さを持たなかった
私のせいです。
あのとき、2人の…
私たちの子供さえ
失わずにすんでいたなら…。

すまない…
セシリア…!


セシリア
ユリエル…。

バジリオス
セシリア!
ジャマするな!


ユリエル
はッ…!?

ロジェ…
聖剣です!
マナの女神の剣で
アニスの鏡を…!


ロジェ
えッ!?

だけど、鏡って…!?
どこに…!?

キュカ
とりあえず、このままだと
ラチがあかねぇ!
まず、あの黒いのを
なんとかしようぜ!



※聖剣でとどめ

キュカ
下だ!
ロジェ、鏡の本体は
ヤツの下だ!!

ロジェ
だが、どうやって…!?
滅びの母神をなんとかしないと
手は出せないぞ!


ジェレミア
クソッ!!

ユリエル
あれは…守護精霊?


※ムービー挿入
守護精霊が下から現れ、母神に突進、そのスキに鏡が現れる。
精霊の力が聖剣に宿り、ロジェはそれを鏡に投げつける。
鏡は割れ、母神も消滅する。

※戦闘終了

 


 


バジリオス
ジェレミア…。


ジェレミア
なに?


バジリオス
大臣どのは、突然の発作で
亡くなられた。
誰も、なんの小細工もしていない。
本当だ。

ジェレミア
…わかった。
信じるよ。


※バジリオス、消滅

ユリエル
セシリア…。

………。


幻夢の主教
時空の歪みが、激しくなって
きている。


ロジェ
兄さん…。


幻夢の主教
まもなくここは、消滅する。
おそらくペダン近辺も
今回の一件のために、次元の境界が
不安定になるだろう。

一度鏡に魂を奪われた人間たちは
今回の事件のことはなにも
おぼえてはいまい。
すべては、アニスの鏡とともに
忘れ去られ、消え去るさだめ。
ペダンの幻とともに…。

だが、アニスの呪いは
すべての時空をつらぬいて
遍在(へんざい)する。
マナの女神のあるところ、
かならずやアニスの呪いも
また、あるのだ。
人が、その呪いに
打ち勝つ事はない。
決して、な…。


ロジェ
……。


幻夢の主教
…夢の鏡が砕け散って
しまえば…
映し出された虚像も
ただ、はかなく
つゆと消え行くのみ、か。

※主教、消滅

ユリエル
混沌の海が、次元の裂け目に
呑み込まれてゆく…。

ロジェ
あの向こうに、無数の世界が
あるんだな…。
マナとアニスのちからが
ぶつかりあう、無数の空と
海が…。

よし、決めた。
オレは行くぞ。
次元の彼方へ!


キュカ
おい、なに言ってやがる!?


ロジェ
もうこの世界には、オレの帰る
場所はない。
こことはちがう世界、ちがう
次元に、アニスの呪いが
残っているというのなら…
ならばそこで、オレの
生きる理由を見つけてやる!

キュカ
おい、本気かよ?

テケリ
ラジャ!
で、あります。
テケリも、行くであります!


キュカ
ちッ…、そういうことなら
仕方ねえや。
つきあってやるとするか。

ジェレミア
あたしも行こう。
フン、お前たちだけじゃ、
心配でしょうがないからな。

ユリエル
やれやれ…。
本当に、ムチャを
言い出す人たちですね。
となれば、もちろん、私も
同行せざるを得ないでしょうね。
隊長として。


ロジェ
みんな、ありがとう。
一日でもはやく、平和な世界に
なるのを願ってるよ。

ユリエル
お世話になりました。

ジェレミア
じゃあな。

キュカ
アルマ、ローラントのことは
まかせたぜ。
ジョスターたちに
よろしくな!
あばよ!

テケリ
お元気で、であります!


※ムービー挿入 5人を乗せたナイトソウルズが、次元の間へと飛び去っていく。

 


 

ファルコン
ここは…?


ヴァルダ
ミラージュ…パレス…?
…の入り口のようですね。


アルマ
聖剣は…?
聖剣は、どうなった?


ロキ
次元の渦に呑まれて消えたか
マナの聖域にもどったか…?

ガウザー
今回の件では、世界から
多くのマナのちからが
失われてしまった。
今後また、なにかよからぬこと
でも、起きねばよいが…。


ヴァルダ
さあ、それでは、私たちも
帰るとしましょう。
自分達の国に…。


ファルコン
みんな、首を長くして
待ってることだろう。


アルマ
あぁ、いろいろとやり残した
こともあるし。

ガウザー
帰ってからが、また
大変だぞ。

とりあえず、一段落だな。
竜族のヤツらも、しばらくは
派手な動きはとれまい。


ロキ
あぁ、だといいが…。
しかし、いずれ竜帝と
決着をつけるべき時が
来るかもしれん。


ガウザー
ふむ…。

ところで、幻夢の主教が
ペダンに時空の歪みがどうのとか
言ってたよな。
となると、いつか、あの都で
成長した自分の子供と
バッタリ…なんてことも…?


ロキ
バカ言うな。
そんなメチャクチャな話が
あってたまるか。
第一、俺と女房のシモーヌには
まだ子供もいない。

ガウザー
ふむ、そうか。
おもしろそうな話だと
思ったが…。

 


 

ノーム
それでは、わしらも
帰るとするかのう。
マナストーンの元に。


シェイド
神獣たちは、またマナストーンの中で
眠りにつく。
まだ解放の時では
ないからな。
我らはそれを
見守らねばならぬ。

ルナ
アニスの鏡については
口を閉ざした方が
よいのでしょうね…。
永久に…。

ノーム
そうじゃな…。
でないと、神獣たちがまたぞろ
怒って、目を覚ますやも
しれぬぞ。
フォッフォ。

うむ、よい旅であった。
さらばじゃ!



かくしてアニスの鏡は
打ち砕かれ
いにしえの魔女の伝説は
永遠の闇の彼方に葬り去られた

人間と竜族との
雌雄を決する戦いは
数年後の世界大戦まで
待たねばならない

この戦いによって ペダンは
誰一人訪れる者もない
失われた都と化することになる。

やがていつか…

時のはざまに迷い込んだ3人の
勇者が、さびれた石畳の通りに
ふと 足音を響かせる
その時まで…


※スタッフロール

 


あらすじ・2
ついに黒き滅びの母神と
向かいあったロジェたち。
戦いのさなか、精神世界で対面するユリエルとセシリア・バジリオス。
セシリアの口から、マナの聖剣でアニスの鏡を割ることを教えられる。
そして、ロジェは聖剣でアニスの鏡を打ち破る。
滅びの母神からあふれ出る闇の塊。
ロジェたちは最後のちからをふりしぼり、闇を切り祓った。
…戦いは終った。
後に残されたのは次元の渦。
その渦の向こうには、
マナとアニスのちからがぶつかりあう無数の世界があるという。
ロジェたちは、アニスのちからと戦い続けることを決意。
次元の彼方へと旅立っていった…。