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第17話 月の中の凍てついたエコー

あらすじ・1

月のマナストーンは、
つき読みの塔に安置されているという。
塔を守っていた獣人の幻影を
獣人王ガウザーが説得。
一行は塔の最上階を目指す…。


 

聖都ウェンデル

ベルガー
なんとか、風の精霊まで
味方につけることが出来た。
これで、残りは2つ。


ロジェ
月の精霊、ルナ。
そして、行方不明となっている
闇の精霊、シェイドか。


光の司祭
月のマナストーンは
ビーストキングダムの
月夜の森の奥深くにある
月読みの塔に眠っていると
いわれておる。


ユリエル
…ですが、ビーストキングダムは
ペダン軍にとっては
ウェンデル攻めの重要拠点。
正面きって攻め込むのは
無謀というものです。


リチャード
こういうのは、どうだ?

ロジェ


リチャード
まず、本隊がウェンデルから南下し
ビーストキングダムの南側から
奇襲、波状攻撃を仕掛ける。
その隙に、ロジェたちは
黄金の街道付近まで北上し
そこから南下して
ビーストキングダムに侵入する。


ユリエル
陽動作戦ですか。


リチャード
ああ。
正面きって攻め込むよりは
幾分ましだろう。
遠回りにはなるが、な。

ユリエル
バジリオスやセレスタンなら
陽動に気づいて
先手を打たれそうですが…
他に方法がない以上
しかたありませんね。


ロジェ
よし。
じゃあ、オレたちは
月のマナストーンを見つけた後
すぐに本隊と合流して
一気に獣王城に攻め込む。
それで、いいか?


リチャード
わかった。
…死ぬなよ。


ロジェ
ああ。
あんたもな。

 


 

月読みの塔


黄金街道まで北上し
ビーストキングダムへの
侵入を試みるロジェたち。

リチャードの作戦が
功を奏したのか、敵との交戦も
ほとんどなかった。

月夜の森に到着した
ロジェたちは
獣人王ガウザーの案内で
月読みの塔を探す。

ほんの数日前の…
すべてが始まった
あの日のことを思い出しながら…。

ガウザー
…っと、あった。 あれだ。


ロジェ
あれが月読みの塔…。
あの塔の中に、月のマナストーンが
眠っているのか…。


※塔入り口

ユリエル
さすがにナイトソウルズを
建物の中に入れるわけにも
いきませんね。
この先は歩いていきましょう。

どうやら、本隊の攻撃は
うまくいっているようですが
油断は禁物ですよ。

ロジェ
そうだな。
今のうちに、月のマナストーンを
探さないと…。

うわっ、なんだ?


※獣人の幻影が浮かび上がる

獣人の幻影
月の眠りを乱す者は、誰か?
ここは、いにしえより、我ら
獣人の聖なる地ぞ。

夜の冷たき旋律に身を震わし
空に漂う青白き月に
地を焦がす…。
仲間と共に天高く、遠く
戦と喜びの歌を解き放つ
はるかなる夜の石を
まつりし場所…。

その聖なる地を
なぜいま、獣人と人間とが
手をたずさえ、侵そうと
するのか?


ガウザー
偉大なる守り人たちよ。
私は今日ビーストキングダムを
治める獣人王、ガウザー。

そして、ここにいるのは
共に戦う我が仲間。
人間といえど、けっして
怪しい者では…。


獣人の幻影
仲間…?
仲間だと?
獣人と人間とが、共に手を取り
戦っておると申すか?
仮にも、獣人王を名乗る者が?
ガウザーとやら、おぬし
気は確かか?

それとも、そこまで我が子孫は
ツメを抜かれ、牙をもがれ
ふぬけてしまったというのか?


ガウザー
い、いえ、滅相な!
我ら獣人一族、たぎる誇り
うなる血潮は、昔も今も
変わりありませぬ!

この者たちは…、


下僕!
そう我が下僕!
召使い、二等兵、鉄砲玉に
すぎません!

ジェレミア
なんだと?


ロジェ
しッ!


獣人の幻影
ふむふむ、そうであろう。
そうでなくてはならぬ。
それでこそ、百獣人の王よ!


ガウザー
も、もちろんでありますとも
偉大なるご先祖よ。
ハッハッハッ!


ジェレミア
なんかこいつら…
ムチャクチャ
腹が立ってこないか?


キュカ
…シッ!


ガウザー
かくなるうえで、あらためて
偉大なる先祖の霊よ、どうか
ちからをお貸し下さい。
悪しき力が、我らが森を
大地を、河を、誇り高き
同胞の地で染めております。
月のマナストーンのちからが
必要なのです。
王国を敵の手から
とりもどさんために!


獣人の幻影
よかろう。
ならば、試練をのりこえ
いにしえの石に問うが良い。
行け、獣人王よ。


※幻影、消える

テケリ
ふー、なんとかうまくいったで
ありますねー。


ジェレミア
それじゃ早速、王様のために
道を開いてさしあげないとな。

あたしたち「げ・ぼ・く」が。

※ガウザー、後ずさる



※戦闘開始

 


 

※視界に兵器
ガウザー
チッ、あんなものまで
持ち出してきたか。
まったく、ありがたい
ご先祖様で涙が出るぜ…。



    ※ガウザー瀕死
    ガウザー
    オレは獣人王ガウザーだ!
    こんなところでくたばって
    どうする…?!


    ※ガウザー戦闘不能
    ガウザー
    チッ…。
    獣人王ともあろうものが
    情け…ねぇ…。


    ロジェ
    ガウザーッ!


※マナストーンにロジェが触れる

ロジェ
あったぞ。
月のマナストーンだ。


※月の精霊、ルナが現れる

ルナ
この世界に、おおきな
わざわいが降りかかろうと
しているようですね。
わたしも、ちからを
お貸ししましょう。

???
用は済んだか?

※ユハニとペダン軍が現れる

ロジェ
ユハニ!?
無事だったのか!
よかった…。

ユハニ
フン、きさまを放っておいて
1人で死ねるもんか。
覚悟するんだな、ロジェ。


ロジェ
ユハニ、聞いてくれ!
この戦争は、どこかおかしい!
なにか間違っている!
オレは、ただ…!

ユハニ
たとえ、この戦争が
ペダンの過ちであっても
ペダンの軍人である以上
逃げるわけにはいかない。
お前は、この手で始末してやる。
それが、せめてもの友情の証だ。
姉への、精一杯の思いやりだ。
行くぞ、ロジェ!


ロジェ
待て、ユハニ!



    ※ロジェ戦闘不能
    ロジェ
    くそっ…。
    ここまで…なのか…。

    ユハニ
    姉さんを裏切ったお前になど
    死に際にかける言葉も
    見つからない…。
    お前など、永遠に地獄の底で
    苦しむがいい!



※ユハニ撃破
ユハニ
ぐああぁぁぁっ!!


※戦闘終了

 


 

※ユハニを抱きかかえるロジェ

ロジェ
ユハニ!?
しっかりしろ!


ユハニ
ロジェ…。

ロジェ
ゴメン…、ゴメンな!


ユハニ
…あやま…るな…
ロジェ…。


ロジェ
…!
ユハニ…。

ユハニ
姉さんを…
エレナ…ねぇさんを…
……た…の……。

ロジェ
ユハニ…?
ユハニ!?

ユハニ…!!

 


 

※うなだれるロジェの背中を見つめるキュカとユリエル。

ユリエル
………
ロジェ。
いきましょう。
南部からビーストキングダムに
侵入した本隊も、それなりの
被害は受けたものの
なんとか上陸に成功したそうです。
本隊と急ぎ合流しなくては…。


ロジェ
…そうか。

……わかった。


キュカ
…お前、大丈夫か?
ロジェ。

ロジェ
……。

キュカ
ロジェ!


ロジェ
あ、ああ…
大丈夫だ。
心配ない。


キュカ
……。
なら、いいんだけどよ…。
戦場では、余計な事は
考えるな。
いいな?


ロジェ
ああ…
わかってるよ…。


(終)


あらすじ・2
月読みの塔で、月の精霊ルナを
仲間にしたロジェたち。
ついにペダン軍前線拠点、
獣王城へと攻め込むときがきた。
敵も総力をあげてくるに違いない。
最後の戦いとなるのだろうか…。